Words of VM

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2006年 11月 11日

『ヒッチャー』 セットインタビュー(2)

セットでのインタビューの続きです。
(1)よりもずっとネタバレ注意です。

Set: The Hitcher 6/6

『ヒッチャー』 セットインタビュー(2)_b0064176_2261023.jpg今まで撮ったなかでお気に入りのシーンは?

SB:どれもかなり印象的だね。ここまで撮ってきたのは、初めて私たちが出会って、私が車に乗り込み、おしゃべりをしてるんだ。グレイスは後ろでiPodを聞いていて、ジムは運転して、私たちはおしゃべりをしている。ライダーは突然パッとかわって、そこで何かが起こっているのかってことがわかる。それは本当に恐ろしい。辺鄙などこでもないところで車の中にいるんだからね。かなり面白い、長いシーンだったよ。ジムとグレースの中に恐怖が見えて、私たちみんなに大きな転換があるんだ。だから私にとっては面白いシーンだったね。でも彼らと撮ったシーンは全部とてもパワフルだよ。どのシーンにもホンモノの喜びがあるし、試験的なプロットみたいな感じじゃないんだ。どのシーンもキャラクターに焦点をあてて演出していて、彼がどう感じているかわかるし、とてもパワフルなストーリーなんだ。

ライダーはアメリカ人ですか?

SB:ああ、ああ、私は彼をアメリカ人として演じてるよ。アメリカのどこ出身でもありえる。この男には単なる一般的なアメリカ人と言う感じがある。キャラクターにも振舞いにも特に特定の地域を思い起こさせる特別ななにかはない。どこ出身でもありえるんだ。彼が言うようにね。彼は映画の中で2回聞かれるんだけど、彼はただ「どこでも」って言うんだ。それは薄気味が悪いよね。だって彼は誰にでもなれるんだ。通りを下ってった所の男にも、新聞を読んでいる男にも。恐ろしいのは彼は恐ろしげに見えないところなんだ。怖そうな顔をしていない。彼は普通の男で、そこが私にとって取り組みがいがあり、面白いところなんだ。そんな男を演じるには注意深くないとね。

そこがあなたに役がオファーされた理由だと思いますか?あなたが普通の男だから?

SB:ああ。彼がもう普通の男とは思えない時点までは、普通の男として彼を表現したかった。初めに彼が映画に登場している短い時間は、彼は特にサディスティックなことはしていないくて、彼を正常でとてもありふれた男として演じることが重要だと思った。その後には既に彼が悪い男だとわかっているからね。それは過去に起こったことだと思っているし、そうやって撮った。誰が悪い奴だと明らかにわかっている風にね。そこが面白いところだと思う。普通の男であることからできる限りの効果を得ようとしたんだ。映画の残りの部分は、疑問の余地がないからね。

彼はどうやって殺すんですか?銃を使うんですか?それとも誰か他の人間に殺させるんですか?

SB:彼はとても理知的で、とても計算ができて、言葉に意味を持たせる。彼は良い男なんだけど、でも、手に入るものを何でも使うんだ。ライフルを使ったり、ピストル、電話コードなんかをね。何でも構わないんだと思うよ。お気に入りの凶器なんてないんだ。手近にあるものをただ使うんだ。彼は人を嵌めて、お互い殺し合わせることもできるし、彼が存在する輪に大騒ぎと混乱と恐怖を作り出すことができる。彼はそれを良心の呵責なしにやっているし、最後の最後までかなり冷酷だ。見たらどうして人がこんなことをするのだろうと不思議に思うだろう。特別の理由なんてないときがあるんだ。彼は、できるから、そして誰も彼を止めていないから殺し続けている。なぜダメなんだ?彼が最初に言うように、「なぜダメなんだ?」

彼が冷酷なら、感情とか満足感とかは得ているんですか?

SB:おそらく得られていたと思うよ。いくらかの満足感を得るためには、誰かにその気持ちを手渡したいだろう。一体感を持てる誰かを得たいんだ。グレイスとだと思うんだけど、彼女に、彼女の主体性に、彼女の強さに、そして彼女の個性にかなり興味が惹きつけられているかのように感じている。そして彼は自分が持っているものを彼女に伝えたいと思っているんだ。それはいくらか彼女を甘やかし、堕落させるやり方だと思う。彼は止めてもらいたいんだけど、それまでやり続けていると思う。やりながら、どうか私を助けてくれとか止めてくれというタイプの男じゃない。彼の頭の中を駆け巡る要因と感情の組み合わせがあって、なぜそうしているかという一つの特定の理由はない。彼は言うんだ。もしこれをやり続けられるのなら、やり続けるだろう。なぜ今やめなきゃいけないんだ?彼は力の感覚を楽しんでいるに違いないし、おそらく命を奪うことが彼に与える感情を開放しているんだ。

この映画をした後、ヒッチハイカーを拾いますか?この映画をする前にヒッチハイカーを拾ったことがありますか?

SB:知っている人は乗せるけど、停まった事はないし、頼んだこともない。全然ないな。何もないところでも。都市や街では考えるかもしれないけど、友人や他の人たちと一緒にだ。でもそんな状況になったことはない。する人を知っているし、それは構わない。あちこち移動して、おしゃべりをして世界をみるにはいい方法なときもあるかもしれないし、でもそれは私がいつもためらうようなことなんだ。

ニューメキシコに移動して、夜間撮影が終わることを楽しみにしていますか?

SB:ああ。今、夜の撮影をしていて、結構ややこしいんだ。休みの日というか休みの夜、ずれちゃうからね。

向こうでは太陽の下、恐ろしく暑いですよ。

SB:ああ。寒い方が好きだと思うんだ。包まることができるからね。ここでもとても暑い。ずっと天気がよくて、湿度が高いんだ。

ディヴは監督は初めてですが、彼と働くのはどんな感じですか?他の監督たちとは違うスタイルですか?

SB:彼はとても自信にあふれているし、とてもヴィジュアルなフィルムメイカーだよ。ディヴはそういったスタイルをとてもよく知っていて、ショットがとてもスタイリッシュな瞬間があるんだ。前に言ったみたいに、遊離したような素材はないし、核心が作品の中心にある。彼と一緒に働いて、とても感心した。いつも作品を完全に理解しているし、彼が望んでいること、彼が達成したいことを聞くのはいつも素晴らしい。彼には素晴らしいカメラマンがいる。撮影でこの素晴らしい密室恐怖の作品を作り上げているジムは素晴らしいカメラマンだ。

ディヴがキャラクターでやろうとしていることが気に入ってるんだ。彼がやろうとしているのは、ひねくれた感じのユーモアをじっくり出してくることに夢中で、そこが私が満足してるところだ。監督はキャラクターをきちんと見ている。単なる仕掛けとしてではなくね。そうみることもできるのに、彼は素晴らしいヴィジュアル監督だからね。でも彼がしようとしていることがわかっているつもりだ。ヴィジュアル面をね。そしてそれは素晴らしいんだ。クラシックに見えるし、スタイリッシュだ、そして素晴らしいスピードで進んでいくんだ。

しかし同時に、クリストフ(『サイレントヒル』)やディヴと働くことからは、彼らはいつでもとても関心を持っているし、とても情熱があるし、キャラクターが感じていることを引き出すんだ。彼らはとてもヴィジュアルに拘る監督だけど、キャラクターが一体なんであるかという実感を持っているし、俳優にとって、そこがとても面白い。監督が自分と同じように感じていて、ただ単に怖がらせるための仕掛けとしてそこにいるんじゃないと知ることはとても自信が持てる。キャラクターがここに至るまでしていたかもしれない特異性や癖を見出そうとする。それは実際かなりやりがいがあることなんだ。
このインタビューはセットではなくホテルで行われた模様です。ホテルで時間を割いてくれてありがとうって言ってます。

しかしかなり楽しみになってきたわ。普通の男ってショーンは決して普通の男じゃないですが、つい拾ってしまうヒッチハイカーなのね。
そして、ノルウェイでは色んなものに包まってたのかしら?想像すると可愛い。でもきっとノルウェイでは暑い方がいい!とか思っていたに違いないです(笑)。

ショーンのインタビューってヴィゴと違う意味で難しい。きっと話しているときは、考え、考えしながら、言い換えながらしゃべってるんだと思います。だって、文章の最初と最後、真ん中とかが全然一貫してないんだもん~。

by miyelo | 2006-11-11 23:36 | ショーンB


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