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2006年 05月 22日

SLU 学位授与式 スピーチ(2)

SLU 学位授与式 スピーチ(2)_b0064176_23484198.jpg学位授与式スピーチの続きです。
計算された不正直さと利己的な行動が、アメリカ合衆国で政治的に高い地位を占めている人々の多くにとっての平均値とさらになっているときに、自身で個人的な実例を示すことによって国のほつれた道徳という織物を修復する手助けができるのは、2006年卒業生の皆さんのような思慮ある個人です。皆さんが自分をいわゆる「自由主義者」や「保守派」や他の政治的信念の持ち主―もしくはそれのどれでもない―であるとみなしていようといまいと、教養教育のおかげで、知的な質問をする資格を持っているはずですし、不合理な議論―たとえそれがいかに強引に提起されていても―によって怯えさせられたり息が詰まらされたりしないはずなのです。これはもちろん、アメリカ国民ではない卒業生の皆さんにも当てはまります。私は皆さんに走り出して市役所を焼き払えとか、あからさまな抗議活動に絶対に参加しろと言っているのでは全くありません。私は単に皆さんが、係わりを持つ市民として探索し続けることを推奨しているのです。「なぜ?」という質問をすることを決して恐れないでください。ほとんどの小さな子どもたちがするように、満足できない答えが返ってきたらそのたびにその質問を繰り返すのです。健康な社会、そして、暮らしの中から個々の芸術を作り出すには、探究心が必要不可欠です。ラテン語の研究者の皆さんには、私の発音を許していただきたいのですが、次のエピグラムを届けたいと思います。

"Ducunt volentem fata, nolentem trahunt."

ラテン語の学者ではない人ために訳すと、「運命はそれを望むものを導く。望まないものを引きずる」。もしギリシャ語の戒めの言葉を好まれるなら、プラトンはかつて言いました。「政治に参加することを拒むことへの罰の一つは、最後には劣ったものたちに支配される破目に陥るということだ」。この国の先ごろの選挙とそれに続く政治的な人材起用は、この警告を実証しているようです。
続く

by miyelo | 2006-05-22 23:47 | ヴィゴ訳


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