Words of VM

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2005年 10月 20日

政治を吟じる(全訳)

Kristopher Tapleyのブログ In Connectionに載っていた
   Making History – Part I: DAVID CRONENBERG
   Making History – Part II: MARIA BELLO
   Making History – Part III: VIGGO MORTENSEN
   Waxing Politic

のうちのWaxing Politicの訳の全文です。

政治を吟じる(全訳)
クリストファー・タプリー 
2005年9月30日 In Connection



木曜日にフォー・シーズンズで行われたヴィゴ・モーテンセンのインタビューは、避けがたい政治的な討論をもたらした。ハリケーン・カトリーナ後に彼が行ったブッシュ大統領弾劾の呼びかけを私が持ち出したからだ。以下にあげるのは、彼の政治的なスタンスと、政権に関する分析の一言一句だ。『A History of Violence』や映画とは全く関係がないが、それだけで取材するに足る重要なメッセージだと私は感じる。そしてその全てに私は同意する。


「ブッシュだけが弾劾されることを望んでいるんじゃない。誰よりも世界を預かってほしくない人間がチェイニーだからだ。彼は完全なる略奪者だ。そしてこれは左翼でも右翼でも関係がない。民主党でも共和党でも関係がないんだ。それは誠実さに関してなんだ。政治家は―それが政治と言うビジネスのあり方だが―ほとんど、どこかの時点で裏表のある行動をする。それは不可避であるようだし、政府もおおむね嘘をつく。しかし、ブッシュと彼の後援者たちが今までのところしてきたことは、首尾一貫して何度も何度も嘘をついているという点からも、理解できないところまできている。彼らはそれをまったく違ったレベルまで持っていった。無作法に聞こえるかもしれないという危険を冒してまでも、尋ねようと思う。費用がかかり、国を運営しテロなどに対処しようと努力している大統領の心を酷くかき乱す弾劾手続きをどうやって正当化できるのか。個人的な性的関係に関して嘘をついた誰かに対する弾劾手続きと、アメリカ合衆国を地獄の籠の中の地獄へと連れて行く男に対する弾劾手続きとを、どうやって比較できるのか。信じられないことだ」

「ブッシュがしていること―国の誤った管理―のアメリカ人と世界に対する結果という点で言えば、ニクソンと彼の仲間たちがしたことは深刻でも重大でもない。彼の基盤は基本的に『国を元に戻し、こういったいことを適切にやっていく。これは道徳的価値、個人責任―財政責任についてだ。大人が責任を負うんだ』と言うことであり、2000年のことだった。『私はCEOになる。アメリカ合衆国を企業のように運営し、株主に対して責任を持つ』という風なメンタリティなんだ。2004年になると、再び道徳的価値で、そしてあなたたちの安全を守る、国家安全保障、テロとの戦い、更なる個人責任-誰に付くのがより安全なのか―そんなこと全部だ。こういった選挙綱領の項目全て、道徳的価値 ―これには嘘をつかない、不正を働かない、盗まないということも含まれると思うのだが― まあとにかく、道徳的価値、財政責任、我々をより安全にすること、効果的にテロと戦うこと―こういったこと全てに彼は惨めに失敗している」

「実のところ、彼らの真に指す意味、つまり、自分の金と国の金に慎重を期すという意味での保守的な価値には全く賛成なんだ。特に国民によって選ばれ、彼らによって自分の給料が支払われているのであれば、経済をうまく動かす責任がある。特に、引き継いだときに黒字だったのであれば。しかし、そうであったとしてもなかったとしても、保守派で、保守的な価値観や思いやりある保守主義について口に出し続けるのであれば、この国を丸ごとこんな風にはしない。戦争中に減税をするなんて今までになかったことだ。ばかげてる。この国の普通の人々の横っ面をひっぱたいたんだ。特に最も貧しい人々のね。減税が必要ない人々の税金を減らしたんだから。それが彼らがすぐさまやったことだ。アフガニスタンとイラクの戦争に行くにも係わらず。ハリケーン・カトリーナで起きたことの後もこの減税を維持しようとしているだけではない。今、リタだ。もう既に莫大な費用がかかっており、2000億ドルを超えるだろう、イラク戦争と同じぐらい又はそれよりも多くリタには費用がかかるだろう。最も豊かな人々への施しである減税を維持するだけでなく、それに加え、彼らに更なる施しを与えるのは、全く良心が感じられない。犯罪的に無責任だ」

「会社のCEOになるのであれば、本当にCEOであるのであれば、ずっと前にクビになっている。彼のキャリアを通じ、彼が管理し、やりすぎてしくじった今までの会社とちょうど同じように、バックアップしてもらう代わりにね。彼は自分のやり方でやっているだけだ。率直に言って、彼はそのやり方全部で失敗している」

「道徳的な責任に関する限り、いかなる政権でも前例がないほど頻繁に嘘をつくことを大目に見たり(大目に見るというのは彼の周りの人間や彼の政権の人間に対しという意味だ)、取り組んだりする男は、私が思うに、カール・ローブやそんな類の彼が名目上監督する人々の強い要請であろうと、それは道徳的価値じゃない。彼らはひとつのことでエキスパートだ。それは、話題を変え、責任を回避することだ。これらのハリケーンも自分たちの方法で利用しようとしていると思う。彼らはまさに比類なき傲慢さを持っている。国家とその国民を傲慢にも軽視し、アメリカ人に真に関心を持ち、気遣う気持ちに欠けた彼らの姿勢は、私の知る限り、アメリカの歴史上例を見ない。まさに信じがたいものだ」

「彼とチェイニー、そして彼の政権のほかの者たちが処罰をうけ、弾劾され、起訴されることを要求し、期待することは極端ではないし、不可能なことでさえないと思う。そして、道徳的によりまっすぐであり、完全には賛成していないが自分の義務を全うしたのだといった雰囲気を残したコリン・パウウェルのような人。彼は国連の前で嘘をついていることを知っていた『。』彼も告発されるべきだ。そして、コンドリーザ・ライスであろうとアシュクロフトであろうと、大失敗し嘘をつき、うそつきあることを証明して昇進した彼らの一人ひとり。道徳価値はどうなってるんだ」

(この長く楽しい取材の一日を終え、モーテンセン氏のスイートを出て、私はエレベータへとむかっていた。ばたばたと駆けてくる足音を聞き、私が振り返ると、彼が私を追いかけてきていた。そしてそれは、もう少しだけ会話を続け、次の人間主義的観測の断片を届けるためだけだった。)

「賞賛に値し、いつみても素晴らしいと思うのは、真のストレス、真の危機にあるときにアメリカ人が『彼らがそれをするかしないかに係わらず、私たちはしていく。自分自身の面倒をみるんだ』と言うことだ。人々が率先し、願わくば政府が追いついてくれるように」

by miyelo | 2005-10-20 18:57 | ヴィゴ訳


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