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2005年 03月 03日

邪悪な青い瞳

邪悪な青い瞳_b0064176_21341564.jpgViggo's Celluloid HavenのPatriciaが色々アップしてくれているアラトリステ関係の記事の英語訳から日本語訳を一つ(サイトにアップされているものではなく、パトリシア自身の英訳に基づいています)。¡Gracias, Patricia! 


Un perverso Alatriste de ojos azules(邪悪な青い瞳のアラトリステ)
ROCÍO GARCÍA
El País 紙 2005年2月25日


紙媒体のスキャンはコチラ。またアラトリステの作家ペレス=レベルテの公式サイトコチラにもアップされています。

↓をクリックしてください。



邪悪な青い瞳のアラトリステ

「冒険と不運の良いストーリーというだけじゃない。スペインの重大な時期の描写なんだ」ヴィゴ・モーテンセンがペレス=レベルテの作品に基づいた映画に関して語る。

文:ロシオ・ガルシア - マドリッド

彼はマドリッドは旅し、キャスティールとレオンの街々を巡り、プラド博物館でベラスケスを探し、記事や小説、コミックを読んだ… 全ては、黒い心を持つ男、スペインの黄金の世紀の邪悪な兵士であり雇われ暗殺者を描き出すためだ。46歳のニューヨーク生まれの俳優、ヴィゴ・モーテンセンはアグスティン・ディアス・ヤネスが3月7日から撮影を始める映画でキャプテン・アラトリステを演じる。アルトゥーロ・ペレス=レベルテのベストセラー小説に基づく2100万ユーロの超大作だ。

大きな口ひげと美しい青い瞳を持つ俳優は、子供時代をアルゼンチンで過ごし、完全に完璧なカスティーリャ語を話し、『アラトリステ』は「冒険と不運の良いストーリーというだけじゃない。スペインとそしてヨーロッパと全世界にとっての重大な時期の描写なんだ」と確信している。先週の水曜日このプロジェクトの記者会見で告白したように、モーテンセンは、「困難で悪党の多い時代」である17世紀のスペインを見せようとするチームの一員であることをとても誇りにしている。『ロード・オブ・ザ・リング』のアラゴルンを演じた有名な俳優にとって、スペイン帝国時代は現代のアメリカ合衆国と共通項が多い。「その頃と同じ嘘、同じ混乱、そして同じ情報不足がある」

ディアス・ヤネスのこれまでの映画(『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』『ウェルカム!ヘヴン』)を見ていたヴィゴは、彼の書いた脚本にほとんどすぐさま「yes」と言った。アラトリステの冒険を映画化しようという考えが単にエンターテイメントだけではなく、その時代にいかに物事が困難であったかを示そうともするものであったからだ。実際、ディアス・ヤネスもペレス=レベルテも、「影を増していく光り輝くスペイン、その栄光と退廃のハイパーリアリズムの残酷で露骨な映像」を映画で見せると共に言っている。

(1万人のエキストラとともに)映画に出演する50名ほどの俳優のうちの何人かが記者会見に出席した。アントニオ・レシネス、ハヴィエル・カマラ、アリアドナ・ヒル、エレナ・アナヤ、ブランカ・ポルティーヨ、エドアルド・フェルナンデス、ウナクス・ウガルデなどだ。その傍らには、何年もの苦労の後ついに夢が現実となるのを見て、大喜びのプロデューサー、アントニオ・カルデナルもいた。

by miyelo | 2005-03-03 22:11 | アラトリステ | Comments(0)


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