Words of VM

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2005年 01月 15日

ジョン・ハウ画集序文(1)

ピーター・ジャクソンがJRRトールキンの『指輪物語』を映画3部作にするために集めた圧倒的なチームに私を加えてくれたおかげで、私は、係わった他の俳優全てと同じく、このアダプテーションが画板から映写幕へと持続的に変わっていくところを目撃する貴重な栄誉をえることとなった。ピーターのビジョンに命を与え、この映画の中にある「中つ国」の具体的で細部にわたる描写を世界中の観客に与えることを受託した主設計者の1人が、ジョン・ハウだった。彼とアラン・リーは、おそらく特にトールキンの作品を含むフィクションとファンタジー作品のイラストレーターとしての功績で既に2人とも有名だったが、一つのチームとして、ほとんど一つの頭脳として、ロケ地とスタジオのセットの、物語のキャラクターの、それに関するあらゆる工芸品の青写真の多くを作るために働いた。映画三部作の揺ぎ無い礎は、ジョン、アラン、そしてジャクソン下の様々な部門からのニュージーランドでの共同製作者によるこれらのものの精巧なデザインの中に常にあった。1999年10月にカメラがまわり本格的に物語を語り始めてからの何ヶ月何年の中で脚本家たちがとった脇道が一体いくらあろうとも、ジョンとアランの手の中の鉛筆と紙で始められたものが、我々の究極のビジュアルガイドとインスピレーションとしての機能を常に果たしていた。

(続く)

ヴィゴ・モーテンセン
日本語訳:Miyelo

by miyelo | 2005-01-15 03:05 | ヴィゴ訳


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