Words of VM

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2004年 12月 23日

The Best American Nonrequired Reading 2004 序文(7)

最初から最後まで言葉の起源や根拠をまったく考えることなしに、ただそうしたいと感じたからというだけで、文章を読んだり書いたりしたことが君はあるかい?道路標識や歌、新聞、雑誌、TV番組、ウェブサイト、ふと耳にした囁くような言い争いから、自分自身の崩れ落ちつつあるごちゃ混ぜの起こること全ての記録から、衝動的もしくは直観的に言葉を引っつかまないかい?最も長い物語ですら、文脈に関係なく、個々の言葉やフレーズが1人だちし、読者を満足させることがありえる。喜んで読むとき、その秩序の重要性に満足を見い出す以前に、言葉の美しさとリズムに夢中になりえる。もしかすると我々は、「正しさ」、言葉のトーンを理解したり感じられるのかもしれない。それらが語るストーリーを抱きしめるか却下する前に、その順序のロジックに気をとられる以前に。どんな書き物に対してでも、一貫性に期待し、最後には解析できることを我々が期待することは、もちろん、良質の言葉遊びに親しむようになり、次にどんな考え方がくるのか、いやどんなフレーズがくるのだろうかとか来るべきなのだろうかと考えるようになってくるにつれ、大きくなってくる。書き始めることは別にして、作家が直面するもっとも厳しいチャレンジの一つはおそらく、次に来る、そしてストーリーが進むところに含まれる言葉に個人的にいかに興味を抱き続けるかだろう。書き手にとってその先に驚きがなければ、発見という幸せなチャンスはがなければ、いかに作品がよく計画され構築されようとしていても、読者にとって忘れられないほど興味深いものになることはないだろう。

ヴィゴ・モーテンセン
『The Best American Nonrequired Reading 2004 』より

日本語訳:Miyelo

by miyelo | 2004-12-23 17:55 | ヴィゴ訳


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