Words of VM

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2004年 11月 21日

The Best American Nonrequired Reading 2004について

この『The Best American Nonrequired Reading 2004』にヴィゴが序文を書いています。序文と言っても本の中身にはまったく触れていません。理由は序文を読めばわかります。そして序文と言うよりは一遍の作品に仕上がっています。かなり長いので何回かにわけてアップします。

この本はCDバージョンもあり、ヴィゴの序文はヴィゴ本人が朗読しています。

# by miyelo | 2004-11-21 23:31 | 訳したものに関して | Comments(0)
2004年 11月 21日

The Best American Nonrequired Reading 2004 序文(1)

指図されたり、ユーザーガイドや組立て説明書を読まなければならないことに頑固に抵抗する傾向を、多くの人たち、特に多くの男性、と私は共有する。私が事前の説明を熱心に避けようとすることの少なくともいくらかは、まずその言葉をはじめに得たいという偽りのない前向きな欲求からきていると信じたい。まず取り掛かり、自分としては比較的無知な状態でそれを見届け、探求したいのだ。できるだけ先入観を抑えて飛び込みたいのだ。どのみちほとんどすぐに判断は下される。一昨日結膜炎が私の右目から左目へと飛び移ったぐらい速く、容易に。通常、私が本を手に取ったときは、1ページを捲るとすでに、1音節を意識して読む前に、紙、インク、フォント、文字の大きさなど否応なく即断してしまう要因がある。私は手をとってもらう必要もないし、ほしくもない。どんな本の中身に関しても準備されたくない。なぜなら、自分でその組み合わせを検討し分析する機会を得る前に、ともかくそれは言葉を誰か他の人の紹介へと従わせるからだ。しかし、その本を読むことを楽しんだら、時々その後に好奇心から序文を読む。

ヴィゴ・モーテンセン
『The Best American Nonrequired Reading 2004 』より

日本語訳:Miyelo

# by miyelo | 2004-11-21 23:14 | ヴィゴ訳 | Comments(0)
2004年 11月 14日

ヒルサイド ―Hillside―

言葉が雲の間へと
滑り込んでいくことを
僕たちが許す時に
空になされるダメージを
僕たちは侮っている。

僕は君に外でした
約束を覚えている。僕たちは
開いていない花を見ていた。
ミツバチがすばやく飛んできた、
君の半分閉じた口を
ささないように注意しながら。

(1994)

ヴィゴ・モーテンセン
『COINCIDENCE of MEMORY』より

日本語訳:Miyelo

# by miyelo | 2004-11-14 23:46 | ヴィゴ訳 | Comments(0)
2004年 11月 14日

5000年 ―Five Thousand Years―

それはオマハからカイロまでの
石で造られた
長い長い道。
川岸から
消滅しつつある野原を抜け
海を越え
支配者たちのために
彼らが掘り続ける
血まみれの石切り場まで。
学校のベルが
ミズーリ河と
ナイル川の
双子のブラウンの鏡面に
北へ南へと
反射する間に。

(1991‐92)

ヴィゴ・モーテンセン
『COINCIDENCE of MEMORY』より
日本語訳:Miyelo

# by miyelo | 2004-11-14 01:54 | ヴィゴ訳 | Comments(3)
2004年 11月 14日

ララバイについて

この「ララバイ」は英語版は『Coincidence of Memory』に入っているのですが、ヴィゴのデンマーク語版の詩集にデンマーク語訳が入っていますし、また彼のCD『Pandemoniumfromamerica』の中の曲「Dengang jeg drog afsted」の中でデンマーク語版を朗読してます。

# by miyelo | 2004-11-14 00:30 | 訳したものに関して | Comments(0)
2004年 11月 13日

ララバイ ―Lullaby―

聞こえない。
壁を伝い
ドアノブに
とどまる
滴に
浮かび上がる
正しい歌を
聞き続けろ。
君の髪を引っ張る
君の拳に残る
音符を絞り
街を越え
共に歌え。

(1992)

ヴィゴ・モーテンセン
『COINCIDENCE of MEMORY』より
日本語訳:Miyelo

# by miyelo | 2004-11-13 22:38 | ヴィゴ訳 | Comments(0)
2004年 11月 13日

Miyeloに関して

この詩はヴィゴのものではなく、ラコタ語で書かれたものです。
写真集『Miyelo』には英語訳とともに掲載されています。

『オーシャン・オブ・ファイヤー』の中でヴィゴ演じるフランク・T・ホプキンスが幻影を見ながら歌うのがこの歌です。

# by miyelo | 2004-11-13 20:23 | 訳したものに関して | Comments(0)
2004年 11月 13日

Miyelo    

それは私
それは私
それは私

祖父はそう言う
私は彼に祈り、彼は私を聞く

写真集『Miyelo』より
日本語訳:Miyelo

# by miyelo | 2004-11-13 20:18 | ヴィゴ訳 | Comments(0)
2004年 11月 13日

Miyelo序文に関して

『Miyelo』序文は写真集『Miyelo』と写真展『Miyelo』を紹介するものです。

写真集『Miyelo』はヴィゴ・モーテンセン主演作『オーシャン・オブ・ファイヤー』(原題『Hidalgo』)のために行われたラコタ族によるゴースト・ダンスの復元を写真に撮ったものです。
ヴィゴが借り物のカメラを使い1本のフィルムで撮った大判の写真がメインです。

このゴーストダンスが引き金となって、1890年のウンディッド・ニーの大虐殺が起こりました。

『Miyelo』には写真だけではなく、多くの詩や文献、そして参考資料が掲載されています。

写真展『Miyelo』は2003年9月11日からロサンゼルスのステファン・コーヘン・ギャラリーで開催されました。

この序文には「Retreat 6, 2003」というカウボーイハットをかぶった人と馬の後姿と青空、そして小さく見える戦闘機の影が写された写真が付いていました。

# by miyelo | 2004-11-13 20:02 | 訳したものに関して | Comments(0)
2004年 11月 13日

Miyelo 序文  

聖なる地ではすべてがなされるがゆえに、環境がメタファーとなる。
  ――ジョセフ・キャンベル


新しい流れに沿って死者を殺すために我らは来た。流れは囁き、目配せをする。完璧に描かれる過去の誤解への我らが努力をふざけて回避しながら。記憶に残る最も乾燥した夏の一つを終え、眺望からは殆ど全ての緑は流れ出てしまった。ハコヤナギの樹皮はボロボロになり、枝先は小川に反射する程灰色だ。手首のキズや、霜が降りた草、白土の堤防のように青ざめ、ブラックヒルズへと避難所を求めて急ぐ雲はほとんどない。

我らがカリフォルニア砂漠に来たのは、凍った土地で密かに死んだ者たちの幾ばくかがその近くにやって来て火に温まり、ついに彼らの頭を置くだけの隙間を見つけることを期待したからでもある。悩みつかれた幽霊のシャツや引き裂かれた声、朦朧とした足取りの錯乱した再生と同様に、我らにその日を1890年12月の朝のように感じさせたのは、我々の期待を上回る漂白された空を無慈悲に切り裂きながらバビロンへ戻る途中の戦闘機による偽りの雷だった。

ヴィゴ・モーテンセン
2003年9月11日


写真集『Miyelo』より
日本語訳:Miyelo

注:ブラックヒルズ-ラコタの聖地であるが、金鉱が発見されたために取上げられた土地。

# by miyelo | 2004-11-13 18:00 | ヴィゴ訳 | Comments(0)