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カテゴリ:ヴィゴ訳( 46 )


2010年 01月 02日

ヴィゴQ&A@ガーディアン

gurardianにヴィゴのQ&Aが上がっています。2年ほど前にショーンも答えてます。こちら。同じ質問も結構ある(たぶんみんなに同じ質問をしているんでしょうね)ので、ご紹介。
Q&A: Viggo Mortensen
「時間をさかのぼれるのなら、初めてアメリカに上陸したバイキングの船に」
2010年1月2日(土) The Guardian

ヴィゴ・モーテンセン。51歳、ニューヨーク生まれ。母はアメリカ人、父はデンマーク人。ピーター・ウェアー監督の「刑事ジョンブック目撃者」で映画デビュー。「カリートの道」、「ロードオブザリング」三部作、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」などに出演。「イースタン・プロミス」では2008年アカデミー賞にノミネート。最新作の「The Road」はコーマック・マッカーシー原作を映画化した物で金曜日から公開。離婚1回。息子が一人。アイダホに住む。

一番幸せだったのは?
今。過去は過ぎ去ったもの。

一番怖いのは?
次にすべき事。まれに例外はあるが、人はいつも恐れている事をしなければならない。

一番古い記憶は?
母親の膝で寝ながら、彼女の顔を見上げているところ。車の中にいたと思うんだ。1歳半か2歳だと思う。次の記憶も車の中だ。ダッドの後ろに立ってるんだ。気分が悪くなってダッドのシャツの後ろに吐いていた。ダッドもよく覚えてるよ。

生きている人で一番立派だと思うのは?そしてそれはなぜ?
息子のヘンリー。彼は優しいからね。それはもっとも賢明な事だと思うんだ。

自分の中で一番残念に思う性質は?
時折他の人を信用しないこと。

最も魅力のないあなたの習慣は?
一つ選ぶのは難しいな!

好きな匂いは?
これに誠実に答えるには、明かすには親密すぎる事を明かさなければならない。

もっとも後ろめたい楽しみは?
寝ること。

今までしたなかで最悪の仕事は?
20歳のときのデンマークの工場。一日中四角い金属片の真ん中に穴を一つあけなければならなかった。

一番謝りたい相手は?なぜ?
自分の体。すべきじゃないことを皆するもんだ。

あなたの生涯の愛は?
この世界。

生きている人の中で一番軽蔑しているのは?
軽蔑することでは何の解決にもならないと思う。

使いすぎるフレーズは?
「考えさせてくれ」

一番残念だったことは?
バラク・オバマが候補者だった時の公約を達成するのに全力を尽くすよりも再選されることを気にかけているようであること。

時間をさかのぼれるなら、いつ?
北米に最初についたバイキングの船。

最後に泣いたのは?どうして?
ゆうべ。電話で言われた美しいことに。

どうやってリラックスする?
散歩に行く。ピアノを弾く。長いお風呂に入る。

今までで一番死に近づいたのは?
かなり頻繁に。車で、水の中で、馬で、バイクで。

あなたの生活の質を向上させるものを一つだけ。
死なないこと。

成し遂げたことで最高のことは?
自分の両親が神ではないと、そして私もそうではないと理解したこと。

夜、眠れない原因は?
昨日と明日。でもどちらも存在しないのだから結局は眠れる。

葬式でかけてもらいたい歌は?
どうでもいい。

どのように記憶に残りたい?
それもどうでもいい。
どこをとってもヴィゴらしいですね。いや、風呂好きとは思ってなかったけど。

by miyelo | 2010-01-02 14:46 | ヴィゴ訳 | Comments(12)
2006年 11月 03日

ヴィゴ・モーテンセンの変った役(3)

ヴィゴ・モーテンセンの変った役(3)

パーシヴァルはカリフォルニア州サンタモニカでごく少数のスタッフでやっている。その中にはモーテンセン3兄弟の一番末っ子ウォルター・モーテンセンも含まれる。またサンドラ・フ、ピラー・ペレス、そしてパーシヴァルの格好よく想像力に富んだデザインで高い評価を得るミシェル・ペレスなどがいる。この中で誰に商才があるのかと聞くと、モーテンセンは答えた。「たぶん誰もない」

モーテンセン氏(48歳)は、出版について実際の経験から学んだと言う。小さな出版社が大手の出版社に買われ、意思決定のプロセスのコントロールを失うときに何がおこるのかと言うことを見てきた。彼はまた本だけではなくCDやTシャツを含むパーシヴァルの作品の販売に業者を使ってみることもした。

「販売業者を使った」と彼は言った。「で、映画みたいになったんだ。彼らは例えばOK、Barnes & Noble(注:大きな書店です)がこれだけの量をとるよと言う。本を出荷して、売れなかったら店の裏手行きだ。うまくいかなかったら、おしまい。それに店に置くためだけにたくさん払わなきゃならない」 パーシヴァルは現在自分たちで販売するスタイルに戻った。

『I Forget You for Ever』はいつものモーテンセン氏の不気味で抽象的なフォトエッセイで、謎めく斜体でタイトルがついた忘れがたい写真たちだ。ある通りのシーン「Arieto」の名前は、割れたレコードのなんとかかろうじて見えるラベルからとられた。名前の付け方があまり微妙ではないのは、外国の街の写真で、タイトルは「Bomb This」。抑止の形として意図されたものだ。

「口を閉ざして、政治に関して考えていることを言うべきじゃないと言われているのは知っている」と、あきらかにそのつもりはないモーテンセン氏は言う。彼の公然の目標の一つは、遠くはなれた場所で人間性を見出すことだ。この写真のいくつかを生み出したイランへの旅でしたように。

彼はそこにサラ・ソラティを訪ねて行った。彼女は若いイラン人の作家・女優・映画製作者で、その作品の中に彼を織り込んだ。(それはヴィゴマニアの性分だ。) 奇妙な出来事の連続から、彼女はある俳優に付け回され、頭に怪我を負った。彼女は何ヶ月もこん睡状態だった。しかしモーテンセン氏がテヘランにやってきたとき、彼女は目を開ける良識があった。

次にモーテンセン氏が本を作るとき、ロシアとロンドンの一端が多く見られるものになるかもしれない。そこは現在デイヴィッド・クローネンバーグ監督(2005年の映画『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の監督)のために現在彼がつくっているまだタイトルがついていない映画のロケ地だ。その後、彼はあと3本の映画に参加予定だ。

そしてパーシヴァルはこのタイトなスケジュールのどこに収まるんだろう?「以前よりたくさん眠る必要がある」と彼は言う。「することを減らさなければならない。やりすぎだ感じるときがくるかもしれない。だから来年は本の数がすくなくなるかもしれない」

「もちろん、」彼は付け加える。「今年に関してもそう言ったけどね」
ということで訳は終了です。いかがでした?早く新刊が見たいですね。もう予約しましたが、今年中に着くのかしら?しかし、パーシヴァル、誰も商才がないなんて、大丈夫?

ヴィゴ、本当に一日何時間寝てるんでしょ?もう年なんだから。することを減らそうとしても増えて組んでしょうね。だって、In Ohter Words もどんどん増えてるし。次の写真集はロンドンとかロシアが多くなるのかなあ。かなり楽しみ。

『Eastern Promises』、まだタイトルは仮なんでしょうか?そしてこれ以降で3本。『Good』と『Appaloosa』と何?

この訳は一つにまとめて絶賛放置中のサイト Words of VMこちらにアップしました。

by miyelo | 2006-11-03 20:45 | ヴィゴ訳 | Comments(10)
2006年 11月 02日

ヴィゴ・モーテンセンの変った役(2)

続きです。

ヴィゴ・モーテンセンの変った役:インディー出版社の立役者 (2)
この日、モーテンセン氏が身をおいていたのは、アルゴンキンホテルだ。そのメインフロアは円卓を思い起こさせ、2階の壁紙はニューヨーカー誌のイラストで飾られていた。彼自身の文学趣味は、そんな金縁だったりメインストリームだったりはしない。11月には出版される予定の秋の新刊のひとつは、元々大学レベルの教科書として考えられていた新しいキューバのアートをテーマとするスペイン語の評論集だ。Henry Eric Hernándezの本『La Revancha/Revenge』はキューバ革命の公式説明への2ヶ国語による別の解説。3冊目の新刊『Magical Meteorite Songwriting Device』はthe Original Sinnersのシンガー(元X、そしてモーテンセン氏の元妻)であるエクシーン・セルヴェンカによる鮮やかなコラージュのリプリントだ。

セルヴェンカの本はパーシヴァルがもっとも得意とするものを表している。それは、オフビートの素材を選び、小さなディテールまで周到に注意して形成することだ。「私はみんなに同じことを言う。本当に美しい本を一緒に作るんだってね」とモーテンセン氏は言う。「君が見せたいように見られる本になる。そしていつでもずっと相談にのるよって」

この態度が、未来のパーシヴァル本の著者を惹きつけるのも不思議ではない。しかし、モーテンセン氏はその穏やかに話す物腰から想像するよりずっとタフだ。「私はノーと言うのが苦手なわけじゃない」と彼は言った。

パーシヴァルが特色とするのは、サイエンス・アドベンチャー(マイク・ディヴィスの『Land of the Lost Mammoths』)、ポートレイトコレクション(アン・フィッシュベインのモスクワ北東の港町ヤロスラヴルの写真集『On the Way Home』)、風変わりなジャックスタポジション(リンゼイ・ブライスの人形の写真とフラネリー・オコナーの短編のヒュージョン『Supernatural』)で、奇妙で予測できない状況から生じるものだ。

うまく見出されたのは何よりもモーテンセン自身の本だ。それは彼の映画でのキャリアとともに世界を駆け回ることでプロモーションされている。彼の最新刊『I Forget You for Ever』も11月に発売予定だ。この不思議なタイトルはイランのバスの横に書かれていたフレーズからとられたものだ。

パーシヴァルは『I Forget You for Ever』を2000部印刷し、38ドルで売り出す。それは他のパーシヴァルの本の2倍の印刷部数だが、それには正当な理由がある。モーテンセン氏の本は完売するのだ。版を重ねることもある。『SignLanguage』という本は8版をかさね、『Recent Forgeries』と『Coincidence of Memory』もそれぞれ7版だ。モーテンセン氏自身の本が利益があるのかという質問に関しては、『Ten Last Night』(出版元Illuminati)の原稿は古本のサイトAlibrisに出ていた。値段は16,499.95ドルだ。
(続く あと1回です)

新刊のタイトルはそんなところからきてたんですね。確かに表紙はバスの後部の写真です。写ってる影はヴィゴかな。

エクシーンの本は、ロスとNYの個展からのもののようですね。NYの個展を見に行きましたが、私はちょっと苦手。息苦しくなるんですもの。

by miyelo | 2006-11-02 22:56 | ヴィゴ訳 | Comments(6)
2006年 11月 02日

ヴィゴ・モーテンセンの変った役(1)

Perceval Pressに関するヴィゴのインタビュー記事がNew York Timesに載りました。面白いので訳をあげていきます。

ヴィゴ・モーテンセンの変った役:インディー出版社の立役者
By JANET MASLIN
2006年11月1日 New York Times
b0064176_2383953.jpgデンマークのアーフス大学マルチ宗教学センター長のヴィゴ・モーテンセンはかわいそうだ。彼は『Theology and the Religions: A Dialogue』と言う名の選集を編集した。そしてそれは人々を怒らせただけだったのだ。彼らは35ドルのペーパーバックを間違えてオーダーする。そしてネット上でそれについてぶつぶつ言うのだ。それが『ロード・オブ・ザ・リング』の彼と何か関係があると思って買ったからだ。

この2人を間違えてしまうのは思うより簡単だ。俳優であるあのヴィゴ・モーテンセンにも文学的な面がある。彼は絵、写真、詩、日記ほか彼が含めたいと思う何でもを、熱烈な反戦政治や音楽にまで広げられた興味を持って、一緒にしたアートブックの著者でもある。

彼の本やCDが並外れて制約がないと思えるのなら、それはそうだからである。この魅力的な俳優は素敵な小さな出版社も経営しているのだ。

間接的には、モーテンセン氏のパーシヴァル・プレスは『ロード・オブ・ザ・リング』からの派生物だ。この会社は2002年、モーテンセン氏が三部作で戦う王アラゴルンを演じ終えたすぐ後に創業された。彼の初めての本、詩集『Ten Last Night』はそれより9年前に出版された。そして2002年までには、アートギャラリーでの個展や出版を定期的にするようになっていた。モーテンセン氏が自身のキャリアをぼそぼそと評するところによると「映画で、ほら、名前が知られている」おかげで、売れ行きもよかった。

彼は気づいた。だから彼は、自分の本のほとんどの出版社であるSmart Art Pressに質問をしたのだ。自分で再販できる? 彼は思い出して言う。「ちゃんと見えるように確かめる仕事をする」。「新しい再版分の費用を分け合う。本を半分そちらに渡す。その分は好きにしてもらっていい」。 そしてモーテンセン氏の自立心に特にアピールする聖杯神話の一部からその名前をとったパーシヴァル・プレスが生まれたのだ。

2003年のパーシヴァルのリストにはモーテンセン氏の3冊の本が含まれていた。『Miyelo』、『45301』、そして『For Wellington』だ。その効果でビジネスは黒字となった。彼自身の作品が少なくなると、利益は低くなるかなくなるかだ。モーテンセン氏の言うところには、パーシヴァルの印刷部数は少なく、実質的な宣伝もないし、基本的にはpercevalpress.comのオンラインでだけ入手可能だ。活動のポイントは、他では出版されないであろう作品に光を当て、アーティストの作品をその意図通りに見せることにある。

最近、アルトュール・ペレス=レベルテの人気小説に基づいたスペイン活劇映画『アラトリステ』で映画祭へ行く途中、モーテンセン氏はニューヨークに立ち寄った。彼はパーシヴァルの近刊4冊の暫定版を持っていた。パーシヴァルは今では1年で約8冊を出版している。全てモーテンセン氏が彼のいつもどおりの「細かいことにまで」人任せにしないやり方で面倒をみたものだ。

「全ての本は手が離れるまで入念に見直す」と彼は言った。それには、実際に本をつくるマドリッド近郊のスペインの出版社Jomagarでの校正に立ち会うことまで含まれる。
(続く)

ということで、校正にまで行ってたりするから、出版が遅れるんだ。特に前回のLingerでミスがあったから今回のは気にしてるだろうなあ。

もう1人のヴィゴ・モーテンセンはねえ、間違って買うほうが不注意かと。それで文句言われてもねえ。だってどうみてもヴィゴじゃないじゃない、ねえ?まあ需要の少ない専門書なんだろうから、売り上げが上がってよかったですね。

by miyelo | 2006-11-02 00:01 | ヴィゴ訳 | Comments(4)
2006年 05月 26日

SLU学位授与式 スピーチ(3)

SLU学位授与式の際のスピーチです。最後まで訳しました。
ここSt.ローレンス大学でウェルス教授やヒンチマン教授他の皆さんに教えていただいたように、私は社会政治学的な取り組みを促進しようとしています。では、どんな具体的な問題をあなたたちに考えてもらえるようにできるでしょうか。母方の祖父であり尊敬にたる眼科医のウォルター・S・アトキンソン博士―彼は私が生まれた年である1958年にSt. ローレンス大学から名誉学位を受けたのですが―彼に敬意を表して、この国の医療システムのお粗末な状況に関して皆さんに考えてほしいと思います。

雑誌『Health Affairs』によると、アメリカ合衆国は2003年、他の平均的な先進工業国の2倍半もの金を国民一人当たりの医療ケアに使っています。そして健康状態の記録をコンピューター管理することにおいて、他の全ての先進工業国に少なくとも12年は遅れています。先週の米国医師会機関紙での研究発表によると、私たちの一人当たりの医療費がイギリスの2倍近いにも係わらず、アメリカ人は、収入に換わらず、糖尿病、心疾患、呼吸器の問題など多くの疾病をイギリス人よりも患っているとのことです。*

何百万人ものアメリカ人が健康保険に入るだけの余裕がないため、定期的に必要な治療を受けていないということに、部分的に責任があることは確実です。短期的に節約をしようと、車の修理点検を定期的にしなければ、長期的にみるときちんと動かなくなることになるでしょう。そして問題を解決するには多大の出費を被るのです。同じことがあなたの体について言えます。政治的な意志と指導力が欠けていることが、私たちの医療システムが発展せず、他の先進工業国との差がひらいている理由です。多くの政治家や医療産業のロビイストたちがあなたに信じさせようとしているロジスティックスの問題ではないのです。最近のワシントン・ポスト/ABCニュースの世論調査によると、80%のアメリカ人が税金を抑えるよりも普遍的な医療システムの方が大事だと考えています。これが連邦議会での政治談話や医療業界にきちんと反映されているということはあまり聞きません。値段が高すぎる薬品や過度の官僚支配、他の非効率さから、アメリカの製薬会社、私的な医療経営ビジネス、保険会社に莫大な利益がころがりこんでいます。*

イエス・キリストに端を発するものを含むあらゆる宗教や精神的な倫理規定の教示の中で最も尊ばれているものに、我らの中で最も幸に恵まれない者に手を差し伸べようという訓戒があります。医療・保険ビジネスに係わる者たちと、無慈悲で議事を遅らせる命令をしばしば発する政治家たちの間では、明らかに、この教えは見過ごされているようです。こういった政治家たちの多くがその公言したキリスト教徒としての価値を名誉と選挙で選ばれる可能性の印として定期的に歌い上げているということと照らし合わせると、特にいらだたしい。

私のいとこであるニューヨーク州ウォータータウンのマーゴット・レミングトンのような医師たちは、こういった状況によって絶えず困った立場に立たされています。必要なケアに対して支払い能力のない患者に対し時折慈善活動を行い、息の詰まるような分量の不必要な事務処理をしているにもかかわらず、旧式の、そしてほとんどのアメリカ人にとって、手が出ないほど高額な医療システムの重大な欠点の埋め合わせを彼らができるとは期待できないのです。

自分と扶養家族にために必要な治療を求めることを危険なほどに遅らせたり、全く無視したりすることでしか、経済的に破滅することを避けられないと常に心配しているようであれば、精神的に集中し、前向きに、活動的に政治に関与する市民となることはできません。知識ある個人として、あなた自身のコミュニティでこの最も重要な問題に注意を促すよう―少しではあっても―何かをすることが、しようと思うのであれば、あなたはできます。あなたたちがこの問題に関して何らかの形で関与することを願います。これは遅かれ早かれ私たち全体に影響を及ぼすからです。詩人のW.H.オーデンが表現したように:

「国家と言うものはない。
そしてだれも一人で存在していない。
市民にも警察にも
飢えが選択の余地を与えない。
お互いを愛するか死ぬかしかない」
      
皆さんに光り輝く夏と世界の市民として賞賛に値する生き方が訪れますように。頑張ってください。

*参考 ノーム・チョムスキー『Failed States(破綻国家)』
やはりヴィゴ、すごいです。好きだな。

全体をサイトのほうでアップしています。(一体いつ振りのサイト更新?)
サイトのほうでは拍手や原稿になかったコメントなども追加しています。

by miyelo | 2006-05-26 20:55 | ヴィゴ訳 | Comments(34)
2006年 05月 22日

SLU 学位授与式 スピーチ(2)

b0064176_23484198.jpg学位授与式スピーチの続きです。
計算された不正直さと利己的な行動が、アメリカ合衆国で政治的に高い地位を占めている人々の多くにとっての平均値とさらになっているときに、自身で個人的な実例を示すことによって国のほつれた道徳という織物を修復する手助けができるのは、2006年卒業生の皆さんのような思慮ある個人です。皆さんが自分をいわゆる「自由主義者」や「保守派」や他の政治的信念の持ち主―もしくはそれのどれでもない―であるとみなしていようといまいと、教養教育のおかげで、知的な質問をする資格を持っているはずですし、不合理な議論―たとえそれがいかに強引に提起されていても―によって怯えさせられたり息が詰まらされたりしないはずなのです。これはもちろん、アメリカ国民ではない卒業生の皆さんにも当てはまります。私は皆さんに走り出して市役所を焼き払えとか、あからさまな抗議活動に絶対に参加しろと言っているのでは全くありません。私は単に皆さんが、係わりを持つ市民として探索し続けることを推奨しているのです。「なぜ?」という質問をすることを決して恐れないでください。ほとんどの小さな子どもたちがするように、満足できない答えが返ってきたらそのたびにその質問を繰り返すのです。健康な社会、そして、暮らしの中から個々の芸術を作り出すには、探究心が必要不可欠です。ラテン語の研究者の皆さんには、私の発音を許していただきたいのですが、次のエピグラムを届けたいと思います。

"Ducunt volentem fata, nolentem trahunt."

ラテン語の学者ではない人ために訳すと、「運命はそれを望むものを導く。望まないものを引きずる」。もしギリシャ語の戒めの言葉を好まれるなら、プラトンはかつて言いました。「政治に参加することを拒むことへの罰の一つは、最後には劣ったものたちに支配される破目に陥るということだ」。この国の先ごろの選挙とそれに続く政治的な人材起用は、この警告を実証しているようです。
続く

by miyelo | 2006-05-22 23:47 | ヴィゴ訳 | Comments(16)
2006年 05月 22日

SLU 学位授与式 スピーチ(1)

b0064176_20224040.jpgこちらにSLUでの学位授与式でヴィゴがおこなったスピーチの全文が載っていますので、日本語訳をあげていきたいと思います。
St. ローレンス大学 学位授与式スピーチ 
2006年5月21日
ヴィゴ・モーテンセン

バーブ・テュークスベリー、ディック・ギルバート、フランク・ピスコーという素晴らしい今年の名誉学位の仲間に私を加えてくださったことに感謝します。もうすぐ私と同じSt.ローレンス大学卒業生になる皆さんとその家族の皆さんに向かってお話できることは格別に名誉なことです。皆さん、おめでとうございます。そして特に私と同じくノース・カントリー高校出身の皆さんに特におめでとうといいたいと思います。

私の両親も今日ここに来ています。そして私は2人に延び延びになっていた謝罪を皆さんの前でしたいと思います。26年前、私は角帽とガウンを着ていないたった一人の卒業生となってしまい、母をがっかりさせました。長く格別面白くない話を適度に短くすると、私にそのような行動を取らせた動機は、何人かの同級生同様、角帽とガウンの製造会社が不当労働行為をおこなっていると懸念していたからなのです。そこで、我々の数人は角帽とガウンの代わりに白い腕章をつけることで無言の抗議をおこなおうと決めました。他の人たちは家族と大学に対し感情を害し礼儀を欠くことになる危険を回避したいがために、やり通さないことを当然のことですが選んだのだと思います。

当時学長であり本日受賞した故フランク・ピスコー博士、そして学位授与式スピーカーであった(ダニエル・パトリック・)モニハン元ニューヨーク州上院議員は、私が舞台にローブなしで不可解にも現れたことに、少しだけ戸惑ったようでした。上院議員はなぜ私が学位を受け取るときに白い腕章を取り彼に手渡したか全くわからなかったと思います。おそらくフラタニティー(男子社交クラブ)のいたずらか何かだと思ったことでしょう。

私が家族にもたらしたであろうきまり悪さに関しては後悔しています。そして角帽とガウンなしで現れたのが私一人だったことに気が付いたときちょっとバカみたいだと感じたことは確かです。しかし、その意思表示とその裏側にあった気持ちは後悔していません。あの日良識がゆえに私と一緒に行動しなかった人々を問題にしてるわけでもありませんし、モラル的に優位にたっていると主張しているわけでもありません。私が回りくどく言おうとしているのは、行動主義は禁句ではないということです。

1980年以降、この国と世界は大きく変わりましたが、積極的社会参加の価値は今までになく大きくなっています。私たち自身の限られた人の輪の外側の人々や問題と関係を持とうと真剣に取り組むことは、常に価値のあることです。St.ローレンス大学での教養教育はそれを教えてくれました。そのことに感謝しています。この大学で学んだ最も大切なレッスンはおそらく、トーマス・ペインの言った「私の国は世界であり、私の信条はよいことをすることだ」を試み、覚えていることだと思います。おそらくここにいらっしゃるご両親たちの中には、高額の授業料を考慮すると、この種の教育はとんでもなく高いと感じられているかも知れません。しかし、このような教育がなくなれば、長期的にみると社会にとってもっと高くつくことになると信じています。

(続く)
ヴィゴって昔からヴィゴだったんですね。
私も大学レベルの教養科目は必要だと思います。

by miyelo | 2006-05-22 20:29 | ヴィゴ訳 | Comments(6)
2006年 02月 11日

Esquire記事訳(1)

コチラで紹介したesquireですが、記事もとても面白かったです。ということで記事の訳をアップ。
道で撥ねた動物を食べ、デンマーク語を話す
ヴィゴ・モーテンセンの魅惑的に奇妙な世界


文: エイミー・ウォリス
写真: ジュリアン・ブロード

ヴィゴ・モーテンセンはAMラジオをよく聞く。47歳の俳優はこの趣味を楽しんでいるわけではない、正しくは。しかし何千万ものアメリカ人たちが聞いているのが保守的な話を好む人たちが撒き散らす辛らつな批判であるのなら、自分も聞くべきだと彼は思っている。何が言われているのかを聞きたいだけなのだ。

しかし昨年の晩夏言われていたことは、彼にとって受け入れがたかった。澱んだ8月、シンディ・シーハンは、ジョージ・W・ブッシュ一家の私邸から遠くないテキサス州クロフォード郊外の暑く埃っぽい道におんぼろのモーターホームを停めた。カリフォルニアの母親はイラクで死んだ兵士の息子について大統領と話したかった。だから彼女はブッシュの車列の通り道にキャンプを設営し、彼が出てくるまで待つと誓った。

ヴィゴにはシーハンは彼が賞賛する種類の人―誠実で、勇気があり、権力に疑問を投げかける意思がある人―のように聞こえた。しかしAMラジオでは、彼女は厳しく批判されていた。ショーン・ハニティは彼女をおかしな奴で、自分の一族からもはみ出していて、悪い母親だとした。ビル・オライリーは彼女を「自分の国が好きではない急進論者」と呼んだ。

ヴィゴには人生の指針とする信条がある―「可能であれば言って自分の目で見ろ」だ。だから彼はバッグを詰め、ロサンゼルスからダラスへ飛び、レンタカーを借り、クロフォードまで90マイルを走った。彼は1人で、警告もなしに来た。ほとんどいつも見知らぬ人に会うときにするように、ギフトを抱えて。新鮮な野菜、何本かの水のボトル、そしてジョージ・オーウェルの『動物農場』だ。

モーテンセンを見てシーハンの精神が高揚したとあなたは思うかもしれない。彼の生気に満ちた青い瞳、くぼみのある顎、2x4の切り口のようにスクエアな所、彼のビーフジャーキーのように無駄のない体格に。いや、彼女は青ざめたのだ。

「彼女には奇妙なことだったんだ」ヴィゴは彼女の打ちひしがれた顔を思い起こしながら言う。何が彼女を動揺させたのかを知ったのは後になってからだった。シンディと息子が最後に一緒にしたことの一つが、モーテンセンを脇役からスターへと変えた『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の最終作『王の帰還』を見ることだった。だからヴィゴが自分に向かって歩いてくるのを見たとき、一瞬ゴンドールの王冠への流浪の後継者、アラゴルンだけを見たのだ。そしてその同じ瞬間、彼女は死んだ息子の存在を感じた。

「全然わからなかった」とヴィゴは言う。「ただ彼女と話して、彼女が何を言わなければならないのかを知りたかったんだ」 それに加え、「ブッシュはすぐには出てこないと思ったから、何か読むものをたぶん使えると思ったんだ」と加えた。

【続く】
これ結構長いんです。あ、同じところで紹介していたFotogramasのカレンダー。今日届いたのですが、本当に大きかった。45cm×30cmというのはヴィゴの写真のほうのサイズです。あれが送料100円とはびっくり。本体が650円なのですが、送料だけでそのぐらいしてそうな気がします。11月のラッセル・クロウがよかった。オーリもよかったですよ。

by miyelo | 2006-02-11 23:32 | ヴィゴ訳 | Comments(11)
2005年 11月 13日

ジャーマン・ドリーム・プロジェクト(5)

2DFheute.deでのヴィゴのインタビューの続きです。こんな調子でいくと、いつまでも終わらないかも。。
あなたがドイツや我々ドイツ人についてあなたが知っていること、知らないことを考ると、ドイツの未来のための最も楽観的で、理想的で、そしておそらくやりがいのある夢はなんですか。もしドイツの若者があなたのところに来て「自分の国のための夢を持ちたいけど、あの古い愛国主義には興味ないんだ」と言ったら、あなたはなんと言いますか?

ヴィゴ: できる限り中国人になろうとしてみなさい。(司会者が笑う)。できる限りユダヤ人になろうとしてみななさい。できる限りアパッチになろうとしてみなさい。できる限りアルゼンチン人になろうとして見なさい。できるだけフランス人になろうとしてみなさい。必ずしも文字通りに言っているんじゃないけど、ある程度まで、そう思っている。できる限りフランス人になろうとしたりできるだけ中国人になろうとすることをやめてしまえば、そこから問題が忍び込み始める。それは君のエンジンのオイルを換えないようなものだよね。とても単純なアイデアなのに、人はそれをしない。今私が話しているように、それについて話しているときでさえ、しりながら十分な注意を払っていないときがある。心で知っていて、信じていることを実現していない。ドイツ、ドイツ人、ドイツ、ドイツ人。それは忘れてしまえ。私はそう言うだろうね。ドイツの歴史の中での問題の多くはどこから来たんだい?それは彼らがドイツ国家とドイツ人を考えようとすることからきたんだ。それについては忘れろといいたい。中国人について学んで、中国人について忘れるんだ。ユダヤ人について学んで、ユダヤ人について忘れるんだ。アフリカ人について学んで、それを忘れるんだ。あなたはそれについて忘れるのではない。それについて忘れろと私が言う意味は、それをオンリーワンにするなと言うことだ。なぜならそれはオンリーワンではないからだ。そしてドイツはオンリーワンではないし、そうであるべきではない。アメリカがそうであるべきないのとおなじようにね。
日本、日本人、日本、日本人。自分の国を知ることはとても大切だと思います。でも自分の国が他とは違う特別な国だと主張することは…

by miyelo | 2005-11-13 20:34 | ヴィゴ訳 | Comments(4)
2005年 11月 09日

ジャーマン・ドリーム・プロジェクト(4)

2DFheute.deでのヴィゴのインタビューの続きです。
将来や希望のための集団的な夢や集団的な約束を国家が持つことは重要だと思いますか。

ヴィゴ: ああ、自分の考えがはっきりしていて、他の人たちがひょっとすると違う考えを持っているかもしれないことにオープンであることができるのであれば。それは全ての良好なコミュニケーションと市民社会の始まりであり終わりだからね。ゴア・ヴィダルという作家を知ってる?

ええ。

ヴィゴ: 彼は「我らは法律を超越している。それは帝国では異常なことではない。残念ながら、我らは良識をも超越しているのだ」と言っている。それは全ての帝国や大国で起こることのようだ。そしてどの帝国でもそれが衰退に拍車をかけるようだ。スペイン帝国でも、第3帝国でも、ローマ帝国でも、大英帝国でも、そして今アメリカ帝国でも。衰退は、良識の全面的な放棄によって常に加速される。あなたの質問に戻ると、「United Nations(国連)」、これらの二つの言葉、この成句は、素晴らしい構想だ。それはおそらく核心的な例で、世界が今まで持っていなかった最高の構想だ。(笑)本当に。完全なやり方で運営されてはいないのは確かだが、長い間もっていた最高の構想である「United Nations(国連)」を壊してしまうよりは、修正し、改善しようと試み続けるほうが本当にずっといい。
ゴア・ヴィダルのこの言葉は現在Perveval Press の In Other Words のトップ付近に載っています。

by miyelo | 2005-11-09 23:55 | ヴィゴ訳 | Comments(10)