Words of VM

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2005年 09月 27日

『フライトプラン』感想

観てきました、『フライトプラン』。23日になったばかりの午前12:10の分と、23日『A History of Violence』を見た映画館でもう一度。23日の昼間は一杯でした。その後の回は売り切れたので、結構いりは良かったのでは。

前にも書いていたように、パイロットショーン、かっこよかったです。
コパイロットと話してるときは、穏やかで、ちょっと可愛い感じ。クルーにも気さくなんだけど、ジョディ・フォスターと対応しているときは、真摯でありながら、毅然とした対応で、自分の仕事を貫くというプロの機長さんでした。
そして言葉遣いがすっごく素敵。ああ、普段のショーンとは180度違うわ。

キャプテン・リッチはかっこよかったという以外の感想はネタバレなしにかけません。ということでここからネタバレ全開です。おまけに褒めてません。嫌な人は読まないでね。



ショーンはキャプテンという仕事をきっちりとこなし、乗客とクルーの安全を第一に考える男ですが、話の筋自体にはあんまり絡んでこないんですよ。もったいない!何のためにショーン・ビーンをキャスティングしたんだ!
なんで、最後のほうに、解決に向けて絡んでこないんだ!

しょせん「ジョディ・フォスター」というスターのための映画なんですね。
いや、ジョディ・フォスターが嫌いなわけじゃないんですが、この映画のジョディ・フォスターは自分の娘のためなら他の人のことなって全く考慮しない、無神経で暴力的で、ヒステリックで高圧的な人物です。娘がいなくなったことに、全く共感できないです。確かに彼女の妄想かもって観客に思わせるためかもしれませんが、それにしても酷い。アラブ人に「お前が犯人だろ!」ってくってかかるのですが、それはどうなの?最後に彼にどうして一言謝れないんだ!だいたい電気を消したり、酸素マスクを落としたりして、それでショック死する人が出たらどうするんだ!(もしかしたら、飛行機の怖いショーンが倒れるかもしれない、なんて)

そして初めから物語に無理がありすぎると思います。ジョディが一番最初に娘を連れて入るから、誰も娘を見ていないという設定なのですが、そんなことありえる?だってみんな飛行機に乗り込もうと待ってるんだよ。普通子どもを連れた人とファースト・ビジネスの人が最初に呼ばれるけど、それでも彼女たち2人だけが、無人の飛行機に入るなんてことは考えられません。で、どうやって犯人は子どもを見られずに移動させたんだ?そして犯人の計画ってあまりにも偶然にたよりすぎています。もう突っ込みどころがありすぎて。。。

『アイランド』も話に突っ込みどころがありすぎたんだけど、メリック博士は自分の思想に基づいて行動していたので、良かったのです。
しかし、このキャプテン・リッチの場合、あまりにも犯人のことを頭から信用しすぎ。おかしいとこありすぎるだろ?機長としての責任は全うしてるんだけど、それだけじゃもったいないじゃない!監督も脚本かもショーンを使うなら、もっときちんと使ってよ。全く。

ショーンのパイロット姿のかっこよさを見る以外に全く観る価値のない映画だというのが私の感想です。
まあ、同じ日に観たのが『A History of Violence』だから、余計にね。

同じまだ日本未公開のショーンの映画なら『The Dark』の方がずっといいな。

by miyelo | 2005-09-27 01:03 | ショーンB | Comments(2)
Commented by athelas at 2005-10-09 23:16 x
Misaさん、こんにちは。

私もやっと映画を見られたので、こちらの感想を読むことができました。ネタバレが怖くてず~っとすべてのニュース・感想をシャットアウトしていたので今、それを取り戻しているところです。

そして、「フライトプラン」に対する思い、最初から最後まで全く同感です。一緒に行った友人と話した内容がすべて含まれていて笑ってしまいました。特にカイルがあのアラブ人に謝らずに逆に「許してやる」みたいな表情をするところではむっとしてしまいました。

そして私は監督の演技指導にも疑問。リッチ機長が決断するときに「ハアハア」しすぎるのと額に指を置いて考える演技はどう考えてもそぐわない気がしたのですが、Misaさんはどう思われました?
Commented by miyelo at 2005-10-10 22:50
athelasさん、こんばんは。
いや、気持ちはわかります。私も一切シャットアウトしてましたもの。そのかいはありますよね。
「フライトプラン」の感想、同意いただいて、ありがとうございます。
そうなんですよね。どうも中途半端で、納得いきません。ちょっと小心者?って感じですよね。


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