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2017年 01月 04日

pipさんのシドニーコンサートレポ 

pipさんが年末のシドニーオペラハウスでのコンサートに行って、その時のレポを書いてくれたのでご紹介。
【2CELLOSコンサートレポート・シドニー編】

12月4日シドニーオペラハウス・コンサートホールでのシドニー・シンフォニー・オーケストラと共演のコンサートへ行ってきました。
2CELLOSのコンサートを観るのは、2015年12月のトルコ・イスタンブール公演以来、約一年ぶり。彼らのオーケストラとの共演を観るのは2012年6月のアリーナ・ザグレブ公演、2013年6月のリュブリャナ公演そして2013年11月のケンタッキー公演に続き4回目になります。

今回のコンサート会場となるシドニーオペラハウスはデンマークの建築設計家のヨーン・ウツソンによる建築物で1973年完成、コンサートホール、オペラシアター、ドラマシアター、スタジオシアター、レストランなどがあり、2007年に世界遺産に登録されたオーストラリアを代表するランドマークで、今回一緒に演奏するシドニー・シンフォニー・オーケストラの本拠地でもあります。
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シドニー公演のチケットはオペラハウスで先行発売があったようなのですけれども、私が購入したのは一般発売になってからだったので、かなり後方の席でした。
オペラハウスの中に入り、チケットを見せて正面の階段を上がるとコンサートホールです。席が後方なのでホールに沿って絨毯の敷かれた階段を上って行くのですけれど、その階段はシンデレラが靴を落として行きそうな位とても優雅な造りになっていました。そしてチケットに書いてある扉番号から中に入ります。扉の所には白い制服着た男性スタッフが立っていて笑顔で迎えてくれます。
中へ入っての第一印象は「ステージが近い!」です。今まで行ったことのあるどのホールとも違っていました。それは中が曲線的で、ドーム型の天井にステージを囲むように観客席がすり鉢状に配されていて、後方の席でも見やすく2階席も全て含めて一体感があり、ホールの中は特注の椅子をはじめ全て白樺の木を使って作られていて、照明もとても美しく、とにかく素晴らしいホールでした。
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開演時間は20時30分です。オーケストラのメンバーがぱらぱらと楽器を持ってステージの席に着きだし全員揃うと客電が落ち、拍手の中指揮者の登場です。顔は良く見えなかったのですけれど、遠目で見ても長身、スマートでカッコ良かったです。
そして黒いシャツにジャケット姿のステファンとルカが登場すると、客席からは拍手と大歓声が上がりました。今回のステージは撮影のため何台ものカメラが入っていたのですけれど、彼らがステージに出てくる時、彼らに続いてカメラマンとチェロを持ったミロも一緒に登場しました。ミロがチェロをセットしてステージ袖に消え、すぐに演奏が始めるのかと思っていたら「こんばんわー、シドニー!」とステファンの挨拶でコンサートはスタートしました。このコンサートでは来年発売される新しいアルバムの曲を初めて演奏することや、今日は夢だったシドニーオペラハウスで演奏できることが嬉しいと云ったことを話していました。その後も彼らは曲の合間によく喋っていたのですけれど、「はい、起きてー!」や「もうちょっと(静かな曲が)続くから頑張ってー」とか「起きた?」、「撮影しているから楽しんでいるふりだけでもしてよー!」という感じの事も言ってお客さんを笑わせていました。そしてルカが何かを喋ってお客さんの受けが良いと、すかさず”ボクにもマイクを”と1本しかないマイクにステファンが手を伸ばして更にしゃべると云った、いたっていつも通りの感じの二人でした。でも、演奏中は真剣でオペラハウスでシドニー・シンフォニー・オーケストラと一緒に演奏することをとても楽しんでいることが伝わってきました。そしてシドニー・シンフォニー・オーケストラの演奏も素晴らしかったです。最初の2曲でオーケストラの素晴らしさに感動し、その演奏をオペラハウスで聴けたことに、シドニーまで来て良かったと思いました。

コンサートは2部構成で前半が新しいアルバムからの映画音楽の演奏でした。
前半の演奏は約1時間、どの曲も良かったのですけれども、特に最後の2曲は素晴らしく、フルオーケストラならではの音の厚みと、オーケストラと彼らのチェロのドラマチックな演奏に感動しました。お客さんも前半最後の曲が終わると同時に割れんばかりの拍手と大歓声が上がりました。 

今回の公演は今まで観てきた2CELLOSのオーケストラと一緒のコンサートとは大きく違っていました。それは、
1.全ての曲目をステファンとルカの二人が演奏したこと
どちらか一人がソロで1曲演奏するこということはありませんでした。
2.ロックの曲もオーケストラが一緒に演奏したこと
映画音楽だけでなく彼らおなじみの曲もオーケストラが一緒に演奏しました。
3.2CELLOS & シドニー・シンフォニー・オーケストラのコンサートだったこと
ホールの案内ボードにも「A very special evening with 2CELLOS & Sydney Symphony Orchestra」書かれているように、両方が主役のコンサートでした。
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前半の演奏が終わるとステファン、ルカと指揮者はステージを退場し、ステージ上では次の準備がされる間、会場内では雷や嵐の音が流れます。これ、アリーナ・ザグレブ公演でのセットチェンジの時にも使われていて、ちょっと懐かしかったです。
数分すると、ステファンとルカがステージに登場します。が、ステファンが「あれ?チェロがないじゃん」と言って、また二人でステージ袖に引っ込んでそれぞれ白と黒とエレキチェロを持って再び登場し、”スムース・クリミナル”を演奏し始めると客席からは大歓声があがります。最初の2曲を彼らだけで演奏した後、ルカが指揮者をステージに呼んで「ここからはオーケストラも僕たちと一緒に演奏するよ!」と言って演奏を始めたのですけれど、これが凄くカッコ良かったです!オーケストラの弦楽器も管楽器も打楽器も違和感全くなくみんなROCKしていて、お客さんは全員立って手拍子しながら歌って、叫んで、踊って、指揮者もステファンからマイクを向けられれば、タクトを振りながら歌うし、楽団員で混み合っているステージをステファンはチェロを弾きながら動き回って、頭に付けていたお馴染みの赤いツノを客席に投げてたりして、とにかく楽しかったです。
ノリノリの大盛り上がりの後半30分はあっという間で、ステファン、ルカ、ドゥシャンが前に出て来て挨拶すると会場は大きな拍手と歓声で包まれました。指揮者とオーケストラにも大きな歓声と拍手が送られ、ステファン、ルカ、ドゥシャンと指揮者がステージを降りると、当然拍手は鳴り止みません。それに応えてステファン、ルカ、ドゥシャンが再びステージに登場しルカの「みんなと一緒に写真撮るよ!」で、まず客席と一緒に写真を撮ったあと「次はオーケストラと。オーケストラのみんな弓を上げてー!…あれ?指揮者は?」と、この時ステファンが「ガイ!Guy!どこ行っちゃった?ガーイ!」と言っていたのを聞いて、指揮者をGuy(奴)と呼ぶなんて失礼だな~と思ったのですけれど、後で聞いたら指揮者のお名前がガイ/Guyさんでした(ステファンごめん)。そしてステージに走って出てきた指揮者Guyさんと一緒にオーケストラと撮影。この時Guyさんは自分のスマホ取り出して観客と一緒に写真を撮る、なかなかお茶目さんでもありました。
コンサート最後の曲はステファンとルカだけで”With or Without you”。本音を言えばこの曲もオーケストラと一緒の演奏で聴きたかったなとちょっとだけ思いました。

会場で売られていたグッズ。普段買わないのですけれど見慣れないものがあったので買って帰ってきました。オフィシャルでも販売している「プログラム」「トートバッグ」「オリジナルRosin(チェロ用まつやに)」と、たぶん今回のツアー用に作られたと思われる「鉛筆&ペンケースセット」
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今回演奏したオーケストラのスコアが来年リリースされるアルバムと同じであれば、オーケストラのパートを編曲したプロデューサーの力は素晴らしいと思うし、もちろん彼らのチェロも新しい面を沢山聞かせてくれて、ロックの曲もオーケストラが一緒に演奏することでパワーアップして、彼らのパフォーマンスを更に高めていました。これはある意味、オーケストラの力いかんで高まるし、逆に粗も目立つことになるだろうと思ったのは正直な感想でした。

コンサートの様子をざっくりお伝えしましたけれど、想像以上の素晴らしいコンサートでした。彼らのことですから、早くファンの皆にこの日の演奏の映像を観て欲しいと思っていると思うし、私も早く観たいと思っています。
近いうちに発売されるアルバムも、シドニー公演の映像も楽しみに待ちましょう!きっと期待以上のものを届けてくれると思いますよ。
by pip
ありがとう、pipさん。
新譜楽しみだね。んで、パンフレットと松脂ほしいな。

by miyelo | 2017-01-04 21:49 | 2CELLOS | Comments(0)


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