2015年 08月 30日

スロベニアのPlayBoy誌でのインタビュー(3) #2CELLOS

こちらの続きです。
PB: じゃあ、最初から始めよう。ルカ、君はマリボルで生まれて、お父さんはダルマチア人(クロアチアのアドリア海沿岸地方)で、お母さんはイゾラっ子(スロヴェニアのアドリア海沿岸の街)だよね。どうしてマリボルだったんだい?
ルカ: 両親はリュブリャナ音楽アカデミーで出会ったんだ。母が先にマリボル第3高校で音楽教師として働き始めて、父もマリボルオペラで働くことになった。そこで、まず兄が生まれて、そして僕、僕の10年後に妹が生まれた。小学校(スロヴェニアのプライマリーは9年制みたい)はマリボルで出て、その後すぐに(14歳)ザグレブの音楽アカデミー(こちらは大学)に入学した。同時にマリボルの音楽学校(こちらは高校)にも入学した。試験だけだけどね。ザグレブに住んでたんだけど、高校を卒業していなかったから大学の学位がとれなかった。だから、まず18歳の時にザグレブの大学を卒業して、同じ年の9月マリボルの高校の卒業試験に合格した(笑)。高校の卒業証をもって、ザグレブに戻って、大学の学位をもらったんだ。

PB: 両親は音楽家になっていることを喜んでる?
ルカ: 父はチェリストで、僕が5歳の時にマリボルの音楽小学校に連れて行ったんだ。

PB: で、チェロを渡されて「これだ」って?
ルカ: どうだったかも覚えてないよ。家にチェロがあって、いつも見てたんだと思う。妹はバイオリンに興味を持って3歳で始めてた。小さなバイオリンがあって、スプーンを持つ前にバイオリンを弾く真似をしてたんじゃないかな。家にあったコンサートのビデオを見たり、ドゥブロブニクのおばもバイオリンを弾いてたしね。

PB: チェロを習うのは大変?
ステパン: チェロは真剣にやらなきゃいけない楽器のひとつや。学ぼうと思ったら子供時代はあきらめなきゃいけない。
ルカ: チェロより難しいのはバイオリンだけかな。

PB: ギターはとてもはやくひけるようになるけど、チェロではどう?
ルカ: 問題は、チェロでは1ミリ指を動かしたら、完全に違う音がでることだ。ギターみたいに印(フレットかな?)があるわけじゃない。あるのは心の中のポジションだ。ファーストポジション[ルカ弾く]。そしてちょっと動かすと[違う音を弾く] (ファーストポジションはチェロの基本の指の位置です)

PB: 練習するのは難しくなかった?
ルカ: 難しかったよ。母が教えてくれた。彼女は忍耐強かったからね。父はちょっと短気だった(笑) チェリストだから。父も息子も二人ともチェリスト。父が教えてくれるときは、いつも(???を  何かわかんない・・・)二つ持ってた。そしてそれでもケンカしたんだ。

PB: ステパンはプーラ出身だよね。メート・パルロフの町だ。彼と話したことある?
ステパン: いや、僕は小さかった。

PB: 僕はあるよ。
ステパン: ほんま?どんな感じやった?

PB:  いいよ。クマだ。
ルカ: 誰?
ステパン: メート・パルロフ。ボクサーでプーラ出身のオリンピックチャンピオン。

PB: で、君の話は?
ステパン: 僕の両親はプーラから30分ほどの村からで、プーラで小学校、リエカで高校に行って、それからロンドンへ行った。

PB: チェロはどこから話に加わってくる?
ステパン: 弾き始めたのは8歳の時やけど、13歳14歳のころに(??)。ラジオでチェロを聴いて、その瞬間に恋に落ちたんや。でもそれは演奏を始める前のことやった。母親はパーカッションをしてて、父親は絵の才能があった。どんなアートも創造的やったけど、ミュージシャンではなかった。父親から才能と創造力を受け継いだんや。
ルカ: ママからはエネルギーだよな。
ステパン: エネルギーと熱意やな。父親からは感性。二人のええとこもらってん。

PB: 不思議なのは、おそらく周りの人たちの半分はサッカーをして、半分はギターを弾いてる…
ステパン: いや、みんなサッカーや。で、僕はむっちゃからかわれた。それでやめようかって思ったくらいや。音楽の世界に入ってなかったらどうなってたか。
ルカ: マリボルに今でも連絡とってるクラスメイトがいるんだけど、言われてたのが、「何、Šula(これ多分スーリッチから)、ソルフェージュの練習?」(笑)「ソルフェージョッタ(うーん、これ間違えてるのか、ソルフェージュの格が変わってるのか???)の練習?」 みんなサッカーやってたから。
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PB: 2人はどこで会ったの?
ステパン: まだ10代のころに会った。ルカはクロアチアで勉強してて、チェロの世界は狭いからな。実のところ最大のライバルみたいに言われてた。同じようなところから来た少年で、二人ともチェロや音楽に同じぐらいに夢中で、マニアックみたいに練習してたから、いつも比べられてた。それからセミナーやコンクールで顔を合わしてた。
ルカ: 一度僕の先生のプライベートなコンクールで二人とも演奏したことがある。その先生ってさらにチェロにクレイジーで、この楽器のためならなんでもするって感じだったんだけど、その先生が笑ったんだ。僕らは二人ともちょっとクレイジーだって。

PB: Vladimir Kovacicのチェロを手に入れたいってどこかで読んだんだけど。
ルカ: 僕がチェロを始めたとき、彼はリュブリャナからマリボルに教えに来てたんだ。素晴らしい先生だったよ。どうやって子供に音楽への愛を植え付けるのかを知っていた。ほかにも彼は人間石炭みたいでとても温かいんだ。それから登山家でペルーに行って六年間アンデスに住んでたんだ。ほかにも本も書くよ。面白いよね。(ちょっとここよくわからなかった。でもルカこの人のこと好きなのね。)

(続く)
ということでまだ続きます。

ステパンがパパから受け継いだもののことを話しているときに、ルカがママからはエネルギーだよねって言うところが好き。家族ぐるみのお付き合いだなあ。ステパンちに行ったら、ママがルカをぐぎゅーっとかハグしてくれてそうだww

二人の子供時代。ルカ、すごくない?プライマリーから音楽学校で、セカンダリーすっとばして音大入学。セカンダリーは試験だけうけて高校卒業資格を得たってことだよね。ここには書いてないけど、その間水球は全国レベル(まあ国小さいけど)で合気道もしたりと、いや、まさしく天才。熱意をもって努力する天才。すごいなあ。天使みたいな美少年で才能あふれて、で、なんであんな素直ないい性格に育ったんだ?いや、まったく文句があるわけじゃありませんが(笑)

by miyelo | 2015-08-30 10:54 | 2CELLOS | Comments(2)
Commented by omame at 2015-09-04 20:54 x
パート3翻訳ありがとう(^^)
ルカほんとに凄いね^^ 5年後10年後のルカがすごく楽しみ。できることならルカの生涯を最後まで見届けたいよww
(ステパンが本で言ってたルカが「ユーモアの"センス"がある」かどうかだけが少し疑問だけど(´∀`))
Commented by miyelo at 2015-09-05 08:25
おまめちゃん、おはよう。
ルカ、本当にすごいよね。あれだけなんでもできて、あのほんわかさ。天使だわあ。
ルカの生涯見届けたいよね。おじいちゃんになっても楽しそうにチェロ弾いてるところが見たいなあ。
ステパンにとってはきっとあんだけ笑ってくれる本当に貴重な「ユーモアのセンスがある」バディなんだよ。ああ、そんなところでも運命の相手www


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