2015年 08月 29日

スロベニアのPlayBoy誌でのインタビュー(2) #2CELLOS

こちらの続きです。
PB: 2人のバイオグラフィーもチェックしたけど、若手チェリストとしてたくさん大きな賞もとってるんだね。
ルカ: チェロは5歳の時から弾いていて、多くのコンクールやセミナーに参加したし、どこで勉強しているときも一日8時間から9時間練習していた。まあ一緒になる運命だったね。

PB: ステパンはチャールズ皇太子の前でも2回演奏したんだよね。
ステパン: ロンドンで学生をしているときに賞をとって、それで式典に出席してん。話も少しできたんや。皇太子も趣味でチェロを弾くから。チェロがお気に入りの楽器だから話せたんや。でも、サッカーのほうがもっと好きみたいやけど。

PB: もし2011年1月20日にスムーズクリミナルを録音していなかったら、今はどんなチェリストだったと思う?
ステパン: 疲れ切ってる
ルカ:  誰にもわからないさ。
ステパン: 市場で弾いてたかもしれない。
ルカ: ソル・ガベッタのようになってたかも。違うタイプのキャリアだ。

PB: どんな計画だった?
ステパン: 僕のゴールはいつもプレイボーイ誌に載ることやった。そしてそれを達成するための唯一の方法が…
PB: チェリストになること?
ステパン: カッコいいチェリストや。クラシックのチェリストは誰もプレイボーイ誌に呼ばれへんやろ(笑) だれかおる?
ルカ: ソル・ガベッタなら。服を着ていなければ
ステパン:僕にとって、女性は成功への大きなモチベーションなんや。クラシックを弾いとっても全然おらへん。いるかもしれへんけど、あんまり多くないし、ほとんどは年輩や。

PB:で、静かで叫ばない?
ステパン: ああ、コンサートでは叫ばない。

PB: じゃあ、ちょっと歴史を振り返って4年前の1月。マイケル・ジャクソンのスムーズクリミナルの撮影はどうだった。
ステパン: 何か違うこと、何か新鮮でクレイジーなことをしたかったんや。僕らはエネルギーやアドレナリンがいっぱいで、二人ともクラシック音楽をやってた。二人ともエネルギーチャージいっぱいでこういった種類の音楽を弾くということで特別やった。クレイジーやった。で、思ったんや。一緒になって何かを作ったらどんな爆発が起こるんやろかって。

PB:  先生はなんていった?
ステパン: 僕らを批判して、落ち着かそうとした人が多かった。
ルカ: 僕は先生に臭素を飲むべき(???そんな言い回しがあるのかな?)だって言われた。でもそのためには野生動物みたいに檻に閉じ込めないと無理だね。
ステパン: 僕らは一緒になったら何かクレイジーなものになるってわかってた。爆発するんやって。5年前のあの曲まで、クラシックばっかりやった。ほかには何も聴かなかった。それから違う音楽も徐々に聴き始めてマイケル・ジャクソンの曲はスムクリも含めて全部聞いた。で、自分に言うたんや。これってチェロで弾いたらかっこええんちゃうんって。チェロには人にはまだ気づかれてない、どうやって使ったらいいかわからんオプションがある。せやからチェロで何ができるかみんなに見せるってヴィジョンが浮かんだんや。

PB: この楽器は人間の声に一番似ているって本当?
ステパン: ほんまや。
ルカ: (ここわからない・・笑ってるのに・・・)

PB: スティーブ・ヴァイの出てるHighway to Hellを見たよ。二人の若いミュージシャンがミュージックショップに入ってきて、ヴァイがサインしてるのに、君らは気が付かない。ほんとに気が付かないなんてことある?
ルカ: このビデオはフィクションだ。まず、僕らはあそこに行ってない。次にファンは飛び回らない。ヴァイはベテランだからファンも50歳以上だ。若い人もいるけどね。でもこのビデオは面白くて、チャーミングなストーリーだ。ジョークだよ。

PB: この流れに入る前にどのくらいポップミュージックを聴いていたか知りたいんだけど。
ステパン: ほとんどゼロに近かった。スムクリから初めて違うタイプの音楽を探検し始めたんや。地平を広げたら突然すべてが始まった。

PB: クラシック音楽家としては不適切な、下のレベルだって思わなかった?
ステパン: いや、面白いと思った。
ルカ: 僕らのアドバンテージは隔離された世界で育ったことだ。僕はヒップホップとエレクトロニックミュージックの制作を早くから始めた兄がいて、少し知っていたし、彼の曲で弾いたりしていたけど。でも、主には僕もクラシック音楽だけを聴いていた。そしてステパンと一緒になってほかのジャンルを開拓し始めて、新しいし新鮮だって感じた。だからこそ、今に至るまで熱意をもってる。
ステパン: それが今はクラシックを演奏するときに大きなものとなってる。違う目で見るから、新しい視点でみるから。
ルカ: 次のコンサート(6月初め)は完全にクラシックなんだ。クラシック音楽のプロモーションということに関して言えば、僕らは200人の人たちの前で弾くということがゴールなんじゃなくて、コンサートで弾いたものを撮影してYoutubeにあげることで世界中で見れるんだ。

PB: ザグレブのヴァトロスラヴ・リシンスキー・ホールで演奏するんだよね。
ルカ: そう。そして東京のサントリーホール。このホールはカーネギーホールのように名門ホールなんだ。だからザグレブは日本の準備みたいな感じかな。日本でも撮影するからね。

PB: で、両方とも完売?
ルカ: 両方とも。

PB: クラシック音楽のコンサートの観客の入りはどうだった?
ステパン: たいていお客さんが少なかった。残念なことにこの世界は死にかけている。

PB: じゃあサンダーストラックのビデオは実際の話ってことなのかな。
ステパン: ある意味あれは…
ルカ: 少しね。同時にあればバック・トゥ・ザ・フューチャーからインスピレーションを受けたんだ。マイケル・J・フォックスが過去に行って、まだロックンロールが存在していないときに「ジョニー B グッド」を弾く、で電話をかけて「ヘイ、ジョニー、これ聞けよ!」って(笑) だから僕らはバロック時代に行って、バ・ロックをしたんだ。ある意味時代の先を行ってる。

PB: サンダーストラックの導入でヴィヴァルディを弾いてるよね。間違ってなければ。
ルカ: あってる。15年前にコンクールで弾いたヴィヴァルディなんだけど、このリズムに正当性をもたらす何かをずっとさがしてたんだ。(歌って弾いてるんだって。ぱむぱむぱむ) 
このヴィヴァルディのソナタは誰も知らなくて、チェリストたちだって知らなかった。僕らが編曲してビデオを作るまでね。でも今じゃYouTubeで一番聞かれてる(笑)
ステパン: もしヴィヴァルディがどれだけのヒット数があるか知ったら(笑)
ルカ: でも彼が曲を書いたんだから。そして、みよ!今度は2台のバイオリンとオーケストラのためのヴィヴァルディの協奏曲を2台のチェロのために編曲して演奏するんだ。
ステパン: そして2台のバイオリンのためのバッハの協奏曲も。
ルカ: これだってまだなされていないことだ。だからここでも僕らは新しいことをしている。僕たちの前に100回も演奏されていることを演奏するんじゃなくて、何か新しいことをしようとしている。

PB: 今までなかった?チェロではまったく?
ルカ: チェロではね。チェロへの編曲は大変なんだ。ヴァイオリンの音のほうが高いからね。

(続く)
そうなの、このポイント。クラシックのコンサートと一言で言ってるけど、ほとんどの曲2人が二台のチェロのために編曲している。チェロの、特に2台のチェロのための協奏曲なんてないしね。自分たちだけでするときは楽譜なんて作らないけど楽団とするときはそうもいかないだろうしね。

ということでちょっと短いけどここでちょっと話題が変わるのでとりあえずできたところまで。

by miyelo | 2015-08-29 11:18 | 2CELLOS | Comments(2)
Commented by お豆 at 2015-08-30 01:28 x
第2弾ありがとう!ながいね!おつかれさまです!ながいね!ありがとう!
ルカもステパンも尊敬と感謝です。交渉もコンサートのための準備も全部自分たちで取り組んで解決してしていって。。
あとインタビューの内容とともに、
ルカは標準語があってるけど、でもほかに話すとしたら何弁だろうとか妄想しながら読んでる(´∀`)。ステパンはもうりっぱな関西人になってるw
ほんとにありがとう(^^)
Commented by miyelo at 2015-08-30 10:58
お豆ちゃん、おはよう!
長いよ~ まだ終わらないよ~ 
ほんといろんなことを一つ一つ真剣に取り組んで解決していっているんだなって改めて尊敬しちゃった。
ルカねえ、神戸弁!って自分の中では思ってるけど、神戸弁書き出すのは難しいんだよな。。。 


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