2014年 01月 13日

初来日時の記事 サラサーテ2012年2月号 #2CELLOS

今日は弦楽器の雑誌「サラサーテ」2012年2月号です。この雑誌はすでに3回2CELLOSのインタビューをとりあげてくれているのですが、さすが弦楽器の雑誌、ほかのところとは違います。
特集 限りないチェロの愉しみ
2CELLOS
ロックやポップスから「異なる光」を当ててチェロの無限の奥行きを表現したい
サラサーテ 2012年2月号

クラシック音楽はチェロの一つの表現にすぎない

 マイケル・ジャクソン、ガンズ・アンド・ローゼズ、ニルヴァーナ、U2・・・。ロックの名曲を時に激しく、時にやさしいチェロのデュオで聴かせる「2CELLOS」は、ともにクロアチア出身のステファン・ハウザー(25歳)とルカ・スーリッチ(24歳)の2人組。幼い頃からクラシック音楽の教育を受け、「寝ても覚めてもチェロ漬け」の青春を送っていたという彼ら。数々の音楽コンクールで優勝し、将来を嘱望されるチェリストながら、同時にロックスター顔負けのパワフルなステージ・パフォーマンスでファンを熱狂させる。そんな2人の素顔に迫った。

 ステファンとルカが始めた合ったのは10代の頃。地元クロアチアで行われた夏のマスタークラスだった。良き友人であり、チェロのライバルでもあった2人は、それから10年後の2010年9月に、留学先のロンドンで再会する。「チェロで何か面白いことをしよう」―――。マイケル・ジャクソンのヒット曲『スムーズ・クリミナル』のパフォーマンス映像を動画サイトに投降したところ、瞬く間に虚位的な再生回数を記録し数日後には世界銃のレコード会社からオファーが殺到。エルトン・ジョンから世界ツアーへのオファーも舞い込んだ。
ステファン「チェロの可能性を示すために、違う光を当ててみたかった。クラシック音楽は偉大だ。でも、それはチェロの一つの表現にすぎない」

 2CELLOSの演奏では、たった2本のチェロが、さまざまな楽器とボーカルで構成されたロックバンドさながらの迫力で聴く物の胸に迫る。
ステファン「チェロはエレクトリック・ギターのような激しさで演奏することもできるし、たたけばドラムにもなる」
ルカ「人の声にも近いよね。温かくてやさしくて、スッと心に届く。スティングの『フィールズ・オブ・ゴールド』の演奏では、彼のエモーショナルな声が持つ“色彩”を意識したんだ」
ステファン「チェロは音域が広いから、アンサンブルになったときに、すごく映えるよね。『チェロ・ザ・ベスト・インストゥルメントー』、インタビューのタイトルは、これで決まり(笑)」
ルカ「チェロ・イチバン! サブ・タイトルは『ノット・ヴァイオリン』で(笑)」
 チェロの持つ「可能性」をひとしきり語った後、ステファン派こう付け加えた。
 「それに、若い今だからこそ、できることってあると思うんだ」

ロックにもクラシック音楽にも熱いメッセージが込められている

 クラシック音楽を演奏するときにも「ロックスターのように」弾くという2人。クラシック音楽とロックのステージに違いはあるか? と東都、即座に「ノー」という答えが返ってきた。
ルカ「ショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲第1番だろうとマイケル・ジャクソンだろうとそのこんていにあるものは変わらない。ラフマニノフのヴォカリーゼもU2も、熱い思いを伝えたい、人の心に触れたい、と言うことでは全く同じだよ」
 若い世代のクラシック音楽離れに、ずっとフラストレーションを感じてきたというステファン。クラシック音楽が「退屈」だとしたら、それは作曲家ではなく演奏家のせいだ、と彼は言い切る。
ステファン「ベートーヴェンは炎のような情熱の人だ。クラシック音楽ではルールや分析ばかりが重視されて、感情表現がないがしろにされている」
ルカ「もっとエキサイティングであっていいと思うんだ。聴衆が音楽とのつながりを感じられるような」
 最後に、2CELLOSからチェロを学ぶ人達へのメッセージを紹介しよう。
「大切なのは、感じるままに、自分に正直に演奏すること。そうすることで初めて伝えたいことを伝えられる、人と分かち合えるような音楽が可能になると思うんだ。そのためにも、クラシック音楽だけじゃなく、すべてのジャンルの音楽に心を開いてほしいな」とルカ。すかさずステファンが「教授たちの言うことばかり聞いてちゃだめだよ!」と、茶目っ気たっぷりに口をはさんだ。

 アルバム・プロモーションのために来日した10月には、東京でオールスタンディングのライヴも開かれた。熱気にあふれた会場はロック・コンサートのような歓声が飛び交い、感動のあまり涙ぐむ少女達の姿も。2012年1月に行われる日本ツアーでは、さらにパワーアップした2CEALLOS旋風が、日本列島を席巻するはずだ。
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ステファン・ハウザー(写真左)とルカ・スーリッチ。お互いを音楽津活動のパートナーに選んだ理由は「初めて会った10代の頃から情熱とビジョンが共有できる相手だったから」(ルカ)、「僕以外にもう一人クレイジーな人間が必要だった。それにルカはハンサムだから一緒に組めば売れると思った(笑)。・・・あと、僕たちは同じクロアチア人だから」(ステファン)
ルカ、初めて会ったときから運命だったのね。ステファン、顔かよ!(笑) 
ということで、この雑誌はいつも楽しみです。3月の時も是非インタビューしてくださいね。

by miyelo | 2014-01-13 20:50 | 2CELLOS | Comments(0)


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